A-VX マイグレーション対応
A-VX マイグレーション対応の概要
NECが提供するオフコン互換環境であるA-VXを搭載したExpress5800/600シリーズ、またはA-VX実行環境上に構築・蓄積された業務アプリケーションプログラム(AP)やデータを、 ビジネス環境の変化により柔軟に素早く対応できるオープンシステムへ移行したいというニーズが急速に高まりつつあります。
A-VX上に構築された業務システムは、長年の投資と運用を経てお客様の業務に最適化された大切な資産であり、弊社ではさまざまな業務ノウハウが凝縮されたビジネスロジックを 最大限活かすことができるリホスト(マイグレーション)での移行、中でもWindows Serverオペレーティングシステムを搭載したExpress5800/100シリーズへの移行を行います。
移行の流れ
一般的なマイグレーション作業の工程は、以下の通りです。
A-VXからWindows Serverへ移行する場合、資産移行の各工程の作業内容の概要は、以下の通りです。
資産分析 |
移行元A-VXシステム上の既存資産を洗い出し、移行対象となる可能性のある資産について確認します。その際、各プログラムの仕様書やファイルデザイン(レコードレイアウトなど)の存在についても確認します。 なお、資産の洗い出しに当たっては、A-VX統合管理ツールの資産管理機能により、ある期間の実業務で実際に動作しているプログラムやJS、使われているファイルや表などを明確にしていく方法が確実です。 統合管理ツールを利用できない場合には、A-VX標準のユーティリティを用い、ソースライブラリファイルやJSL/PMLのメンバ一覧や、データファイル、A-VX RDBなどの資産の一覧を作成するとともに、不要資産のたな卸しも行います。 |
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要件定義 |
資産分析の結果に基づき、お客様が移行先システムに求める要件(機能要件、非機能要件)について、定義します。 この際、必要であれば、移行先システムで動作するプロトタイプを作成したり、いくつかの業務APを試行的に変換し、エンドユーザに操作性の違いなどを認識してもらいます。 |
移行方式設計 |
要件定義に基づき、各要件をどのように実現するかについて、移行先ソフトウェアの選択を行ったうえで、具体的に設計します。 この設計にあたっては、たとえばA-VX COBOLで提供されていたものの、移行先システムでは提供されていないCOBOLシステムサブルーチンについて、どのような方法で代替するかなどについても設計します。 また、移行対象とはならない機能や移行先ソフトウェアでは提供されていないユーティリティ機能についても設計します。 |
移行対象外AP開発/不足ユーティリティ開発 |
移行先システムで新たに必要となるAPや、移行先ソフトウェアでは提供されていないユーティリティ、提供されていないCOBOLシステムサブルーチンの代替コンポーネントなどを開発します。 |
資産変換 |
移行方式設計に基づき、移行先ソフトウェアで提供されているツールなどを利用し、各資産(プログラム、データなど)を変換します。 |
単体テスト/結合テスト/総合テスト |
テストについては通常のシステム開発時同等に進めますが、マイグレーションでの特徴的なテスト方法として、コンペアテストというものがあります。 これは、移行元システムと移行先システム双方で、テスト対象のプログラムに同じデータを入力した場合の出力結果を比較し差異がないかを確認することで、プログラムが正しく移行(変換)できたかを確認する方法です。 |
システム要件
以下の情報を元に、移行後のインフラ設計を行うとともに、資産分析の結果とあわせ、移行先ソフトウェアの選択を行います。
サーバ構成 |
<モデル、型番>
オプションボード、周辺機器、プリンタ(種別、製品名、接続形態) |
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クライアントPC構成 | OS, メモリサイズ, Disk空き容量, 接続形態 |
ネットワーク構成 |
<LAN系>
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システム運用 |
<バックアップ>
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